こんにちは、江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の杉本です。
秋になって過ごしやすくなり、体調も万全に……ならいいのですが、一日の気温差が大きく、体調も崩しやすい時期です。
夏からの疲れがまだ残っている場合もあるでしょう、秋を元気に過ごすためのポイントがあるようですので紹介します。
夏のあいだはシャワーだった方も、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かって体をリラックスさせることで、自律神経の働きも整えられるようです。
そして、疲労感の回復に大きな効果があるのは、やっぱり良い睡眠です、規則正しい睡眠時間を意識して過ごしていきましょう。
さて今日は、歯周病の進行が呼吸機能の急速な低下に関わっていることが明らかになったというお話です。
この研究は九州大学から発表されたものです。
「慢性閉塞性肺疾患」とは、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称ですが、近年世界的に増加傾向で、世界の死因の第4位を占めるまでになっているそうです。
原因は、たばこの煙などの有害物質を長い期間吸入した結果、成人期以降に呼吸機能の低下速度が急速に進むことで発症すると考えられています。
研究グループでは、たばこ以外の原因に「歯周病」があるのでは・・ということで調査した結果、歯周病の進行が最も軽度な集団に比べ、最も重度な集団は3年以内に一秒量の急速低下が起きる割合が1.4倍高くなるという結果でした。
つまり、歯周病が進行している人ほど呼吸機能の低下が急速化しやすいということです。
これにより、お口の健康管理は、歯周病予防だけでなく、肺の健康を守るためにも重要であるという結果が示されたということになります。
歯周病の全身疾患への影響はどんどん広がる一方です。
ご自身での毎日の丁寧な歯磨き(セルフケア)と歯科医院での定期検診(プロケア)をしっかりと続けていきましょう!
全身の健康のためには、まず清潔で健康なお口が基本です★