江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の奥田(絵)です✽
今回は、私が担当させていただいたAさん(20代女性)の症例紹介をさせていただきたいと思います。
「下の前歯の歯ぐきがうずく・・」ということですぎもと歯科へご来院いただきました。
歯科へかかるのは10年ぶりということでした。
妊娠中だったAさんには、歯周病菌の全身への影響と、出産後の赤ちゃんへの母子感染についてもご説明しました。
治療前
妊娠中のAさんは
「出産までに治療を終わりたい・・」というご希望でした。
幸い時間のかかるようなむし歯はなく、歯周病の治療を早速始めて行きました。
←左は治療開始前の写真です。
上の写真では、下の前歯に頑固な歯石の塊がみられます。
歯肉も赤く腫れて炎症を起こしています。それが「歯ぐきがうずく」の原因になっています。
←下の写真 前歯の裏側にも歯石が沈着し、そのために歯肉のはれが見られます。歯ブラシを当てると出血する”状態です(m´・ω・`)m
特にAさんの場合は下の前歯が重なっていて、歯ブラシで磨くのが難しい歯並びであるため、歯石もつきやすくなっています。
さらに妊娠中で、ホルモンのバランスも崩れて、歯肉の炎症も起きやすくなっていたと思われます。
治療中
まずは、歯の磨き方から始めました。
重なっている前歯を上手に磨くのは結構むずかしいことです。
歯ブラシの使い方をマスターしていただきました。フロスも必要なことをご説明しました。
正しく磨いての出血は構わないので、おそれず歯肉までしっかりと歯ブラシを当てるのがコツです。
妊娠中ということで、飲み薬は使わずに丁寧な歯みがきを続けていただきながら、歯周ポケットの中まで歯石をキレイにとっていくSRPという歯周病治療を、4回に分けて行いました☆
その間に、むし歯治療も終わらせました。
ここまでで、なんとか出産前に治療を終わらせることができました(*゚▽゚
治療後
そして出産後3ヶ月経って、久しぶりの来院です。
お元気そうなAさんにお会いできましたヾ(*´∀`*)ノ
左2枚とも、その時のお写真です✽上の写真から6ヶ月後のものです!
出産・育児というお忙しい中でしたが、この3ヶ月間しっかりとセルフケアを続けてキレイな状態を維持できていました。
歯みがきの難しい裏側も上手にブラシが当たっています。歯石はもちろん汚れも残っていません!
ピンク色の健康な歯肉です☆★☆.。.:*・
そのことをお伝えすると「出血もしなくなりました(*゚▽゚*)」と嬉しそうにお話くださいました。
『丁寧な治療を行って下さりありがとうございました。
妊娠中でも体調など気遣って下さり安心して通院でき、無事出産前に治療を終える事ができました』
との言葉をいただきました。
『Aさん、ご出産おめでとうございました♪ご自分のために、そして可愛いお子さんにためにも、これからも定期検診を続けていきましょうね。
すぎもと歯科には、託児ルームがありますのでお子さんと一緒に安心してお出かけください。
お待ちしています。
最後になりましたが、写真協力ありがとうございました(^^♪』
←ブログのトップへはこちらから