江南市すぎもと歯科・歯科衛生士の奥田絵利香です。
新年度も始まり2週間が経ちました。
生活環境に変化のあった方もそろそろ慣れてきた頃かと思いますが、如何でしょうか?
さて、あなたの周りにタバコを吸っている方はいませんか?
タバコを吸っていると健康に悪いというお話はよく聞きますが、歯周病とも大きな関係があるのです。
タバコを吸うと歯にヤニがつきます。
歯が茶色くなるので見た目も悪くなってしまいます、さらにヤニが何重にも付着してザラザラした表面には、汚れがたまりやすくこびりついて歯石になります。
汚れの中には歯周病菌もいるので菌が歯に付着しやすく、菌が増えやすくもなってしまいます。
また、タバコを吸っていると免疫力を低下させてしまいます。
その結果お口の中の細菌に対する抵抗力が低下し、歯ぐきの隙間に入り込む歯周病菌の攻撃に対しても戦う力が弱くなってしまうのです。
さらに、壊れた組織を修復する細胞の働きを邪魔してしまうので、せっかく治療しても炎症が治りにくく、傷口もふさがりにくくなってしまうのです。
治療が長引いたり、思うような成果が上がらないなど治療にも大変不利になってしまいます。
☆1日に吸うタバコの本数が多いほど、そして喫煙歴が長いほど歯周病が重度になりやすく、歯周病の治療を受けても歯が抜ける事態に陥りやすいというデータも出ています。
タバコが口腔内に与える影響
タバコは最初に口腔を入り口として吸い込まれお口の内に様々な影響を与えます
- *歯や歯肉の色が黒くなります。
- *硬くゴツゴツした歯肉になります。
- *歯周病の症状が早く進行します。
- *歯の喪失を早めます。
- *唾液の分泌が早くなります。
- *口臭が強くなります。
- *食べ物のおいしさが分かりにくくなります。
- *口腔ガン等の発症が高くなります
タバコは歯肉の老化を早めます!
喫煙は歯肉の老化を促進します!
喫煙者は歯周病によりかかりやすい事が分かっています。喫煙は歯肉の老化を促進し、歯周病を進ませるのです。その主な理由は以下の通りです。
=喫煙により歯周病が進む理由=
1.煙草のタール成分の付着が歯周病の原因となる歯垢、歯石を付きやすくする。 |
2.煙草のニコチンが歯肉の血管を収縮させて、血流障害を起こす。 |
3.喫煙者は白血球数が多く、煙草の各種成分が白血球を刺激して局所の炎症を強くする。 |
4.喫煙による活性酸素を除去するためにビタミンCが消費されて、歯肉にある線維芽細胞のコラーゲン合成がうまく行かない。 |
誰でも年を取ると歯肉が痩せていきます。
歯周病が原因で抜ける歯の本数は、年齢に比例して増えていきます。
しかし、喫煙者しない人の歯肉の老化と比べると、喫煙者の歯肉の老化は10~20年進んでいます 。
タバコをやめるとお口の中が健康になります!
★歯周病、全身の健康の事も考えると少しずつでもタバコの本数を減らし、ゆくゆくは止めていけるといいですね。
たばこを止めることは、喫煙者本人の歯周病予防や体の健康に役立つだけでなく、周辺の人の健康にもつながります!
どうぞ、一刻も早く禁煙に取り組んでいただきたいと思います!
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